2009/07/29

画期的?マイクロSDソフト登場



7/29付の記事で、音楽のネット配信の普及によりCDの売り上げが落ち込む音楽業界に「画期的な音楽ソフトが売り出される」とありました。

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マイクロSDは記憶媒体のSDカードの1種で、厚さ1ミリ、面積が小指のツメ程度という超小型サイズ。今回、エイベックス・マーケティングが発売するマイクロSDは、NTTドコモやau、ソフトバンクの「ワンセグ録画機能」を搭載した携帯機種に対応する。携帯電話に挿入することで、音楽や映像を楽しむことができる。
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とのことです。

この記事には更に「新しいメディアとして注目を集めそうだ」とあります。
確かに注目は浴びて、そのアーティストのファンなら最初の1、2枚は物珍しくて買うでしょうが、これから流行って行くものとは思えません。

逆に「何をいまさら」と思ってしまいます。

・多くの人が使っている携帯電話でさえも、ネットでデータを購入したり、CDからmp3などに変換して何十曲もを同時に携帯出来るのに、わずか5曲+PV。しかも値段が1980円!
・聴きたいアーティストが複数いた場合、ポケットにSDを何枚もジャラジャラさせないといけないのでしょうか?
・ビデオは見られない携帯でも、YouTubeを利用すればほとんどのPVビデオは見られる。
・メーカーは失敗した時の損失を最小限にするための、もうホコリが被っているような古いデータの使い回し。この「m-flo」なんて10年前にリリースされた「the tripod e.p.」という楽曲ですよ。これでバカを見るのはコピラー(複写機と呼ばれる、自分では何も考えずにメーカーの思うツボ君の連中:マンガン命名)だけ。そして急にこのやり方をやめても、謝りもしないユーザー無視の王国体制。

1000曲以上の楽曲とビデオをしかも簡単に入れられて、気軽に持ち運べるiPhone・iPodユーザーから見ると、まさに「何をいまさら」です。
そうでない人でもコピラーでない限りは、明らかにわかりきった事だと思いますが。

まさにいまの機能充実した携帯に、さらに電子辞書を入れるようなものだというのが第一印象でした。
「現代用語の基礎知識」と「イミダス」は一緒になっているものの、「ジャポニカ」はまた別のSDに入れ替えて使用する、しかもこのデータが古いとあっては、いやはや何とも…といった感じです。

この開発元の「エイベックス」って、CDにコピーガードをつけたり、これもそうだけど「音楽業界のSONY」になろうとしているのでしょうか。(他のぶら下がりメーカーと違って、そのためにいろいろと努力をしているのはわかるのですが)

※手で持っているのが「m-flo」のマイクロSDメモリーカード。後方のCDと同じ曲が収録されている(写真:産経新聞)
昔なら「おーースゴイ!」と言っていたでしょうが…

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