2009/07/23

戦争と対決



衆議院が解散した。野球のオールスター戦が始まる。夏休みには必ずと言っていいほど名作「火垂るの墓」が放映され、誰もが涙する。

日本の新聞やテレビは、選挙や野球に「戦争」という言葉をよく使う。
選挙では「自民党と民主党の全面戦争」とか、野球では「日韓野球戦争」とかの見出しが並ぶ。今度の選挙でも、もしかしたらこの言葉を頻繁に見聞きするかもしれない。

しかし、私としては「まだそんなこと言ってんのか、いい加減にしとけよ」と言いたい。口では「世界平和、戦争反対」とか言っておきながら、軽々しく「戦争」という言葉を使う。子供がゲームの「スト2」や「バーチャファイター」で熱くなって、倒す事を「やったー死んだぁ!」と言って大喜びしているのと何ら変わりはない。

「戦争」とは、愚かで決して繰り返してはいけない行為で、国家的犯罪なんだ。多くの罪もない人々が死に、泣き叫び、破壊される恐ろしい行為。それをたかが烏合の衆の議員の選別に、ガムを噛みながら出来る唯一のスポーツ野球なんぞに使うんじゃない。使うなら「対決」だろう。

「戦争」という言葉は「戦って争う」ことで、なんの安らぎもない。恐ろしくて怖い「恐怖」と同じだ。

マスコミよ、君たちの言う「戦争反対」とは一体なんなんだ。

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