2010/02/21

最近の日本語



2つ下の「涙禁止令」の中で取り上げた愛知県の大きな放送局「CBCラジオ」繋がりでもうひとつ。

愛知県には「東海ラジオ」というこれも大きなラジオ局(ふたつともテレビ兼用)がありますが、こちらは「ミッドナイト東海」以来聴いていないので、「CBCラジオ」を毎日聴いている上で感じた事に限って書かせていただきます。

テレビに比べラジオは見えないだけに言葉で表現しなくてはいけません。テレビだったら物さえ見せればプラス20ぐらいの説明でわかってしまいます。それ故にラジオの例えばナイター中継や競馬中継は、さも見えているかのように雰囲気や状況を見事に伝えてくれています。これは偏にアナウンサーさん(以下敬称略)のテクニックだと思います。さすがにプロと思わせてくれる語り口と聞き取りやすい滑舌です。

ラジオ番組は全てアナウンサーで進行されている訳ではなく、番組ごとにタレント、アーティスト、芸人など多種多様です。ですから最近流行の発音だったり多少滑舌が悪かったり説明がわかりにくかったりもしますが、それは個性ということでまだ許されるでしょう。

ただこれを局のアナウンサーであり、しかも将来は部長にもなろうとするベテランのひとが最近の発音で放送するのがたまらなくイヤです。
文字ですと伝えにくいですが、例えば「FAX」を「ダックスフンド」のダックスの発音で「ファックス」、「ゲーム」を「B'z」のビーズの発音で「ゲーム」と平気で話しています。凄く気になります。

ベテランなのでたぶん人事や教育にも関わり合っているのでしょうが、もし新人講習や入社試験での「ニュース原稿の読み上げ」で受講者がこういう発音をしたらどう注意するのでしょう?

私はテレビは先程も言ったように、見てるだけでもわかる場合が多いので多少の事は許されると思うのですが、ラジオというものは言葉命の「日本語の最後の砦」だと言っても過言ではないと思っています。

そのラジオにあってこれが現状ですから将来はどうなって行くのでしょう?タレントのつボイノリオさん達が面白おかしく話してくれるのは楽しいのですが、アナウンサーの乱れはどうにも気になります。だったら聴かなきゃいいでしょ?と言われそうですが、それ以外の事では仕事もはかどるし、雑学も得られるし、ニュースや新譜も聴けて重宝しているので欠かせません。

最近の日本語の発音について友人と話したことがあるのですが、友人は頭が柔らかいのか「言葉も生きているからね、変化してもしょうがない」と言っていました。確かにそうなんです。だから「全然いい」とか「やばい、うますぎー」とか「KY」なんかも使われてくるのでしょう。

私も麻生さんと同じように漢字をはじめ日本語は(も)得意ではありませんので「正しい日本語を使おう!」なんてたいそうな事は言えませんが、少なくとも「耳障りな日本語」はやめてほしい、「新しい日本語を使いたいならセンスがいい、なるほどと思える言葉」を使ってほしいということははっきり言いたいです。

変な発音の日本語は「耳障りな日本語」でKYなどの空気が読めないとも読めるともどちらでもとれるような浅い日本語が「センスのない日本語」です。

「雪がしんしん降る」「雨がしとしと降る」、降るばっかりですが実にセンスがいい表現だと思います。深い

※画像は昔、家にあったSONYのスカイセンサー

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