2010/02/18

涙禁止令



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アカデミー賞を主催している映画芸術科学協会が、今年の授賞式でオスカーを獲得する可能性のある人々に泣かないよう呼びかけたという。

〈中略〉

その内容は、受賞した場合、座席を立ち演壇に到着したら感情を抑えるようということだったらしい。授賞式の共同プロデューサーであるビル・メチャニックとアダム・シャンクマンによると、涙まじりの感謝の言葉は授賞式で最も嫌がられる行動だそうだ。

〈後略〉

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というのがありました。

さすがアメリカ、エンタテインメントに徹しています。そして「涙まじりの言葉が最も嫌われる」とは、観客も授賞式をショーとして楽しみたがっているのがわかります。

ところが日本ではどうでしょう?もしかして正反対ではないでしょうか?なんとか泣かせようとしていますし、いざ泣けば待ってましたとばかりに目元のアップばかり映します。「涙=感動」と思い込んでいるのでしょう。

私がよく観聴きしている地元の放送局に「CBC/中部日本放送」というのがあります。ここが大の涙好き局で、昼間聞いているラジオ放送では、視聴者の「泣きました」というメールばかり読まれます。こういうのを仕事をしながら聴いていて「そんなの歳とって緩くなっただけじゃん」と突っ込みを入れています。

視聴者も視聴者で、自分が泣いている姿をいかに美しく見せようかと「頬を流れる涙を止めることが出来ませんでした」とか「思わず涙してしまいました」と文章の修飾に力を入れています。

こんなのは本当に悲しかったり感動したからではなく、泣いている自分に酔いしれているだけです。それを知ってか知らずかこの局はそんなメールばかり読むのです。だから私は「CBC」を「Crying Beautiful Channel」と読んでいます。「泣くのを美しいとする局」です^^

ただこれは日本全国どの局でもそうですので、日本人の涙に弱い国民性が原因でしょうか?その点アメリカは喜んで楽しみたい国民性であると言う事を比べると、あの大きな戦いでの勝者と敗者に根源があるような気がしてしまいます。

もうそろそろ日本も日本人もネアカで生きて行ったらどうでしょうか?

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