2011/07/14

それでも使うんかい!

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今日のニュースで残念なことがありました。

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「消費者庁シンボルマークが商標権侵害?…修正へ」
今年4月から使用している消費者庁のシンボルマークが、世界各国の大学などの参加する書誌データベース「ワールドキャット」のマークと酷似していることがわかり、同庁は13日、マークを修正すると発表した。(後略)
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見てみるとどうにも言い逃れ出来ないほど似ています。採用されたのは東京のグラフィックデザイナーで、プロですからそれなりに加工して変化はつけています。でも色の順番を替えたり、やや明るめにしたり、筆書きのようにしたり、影を付けたりしたとしても「ワールドキャット」のマークを元に作ったのは明らかです。わざと色の順番を変えるなんて小細工せずに一部中国人のようにまんま使って、全体的に左右反対にするとがグルッと回しちゃうとかすれば、まだ潔かったかもしれません。。

これが素人なら「偶然」ということも考えられますが、この方はプロですししかも結構有名なひとのようです。

結局消費者庁は「修正する」とのことですが、この際スッパリとこのデザインは諦めて次点繰り上げとかにしてはどうでしょう?そもそも最終選考エントリー作品として他の作品と一緒に一般に公開していれば、決定前にわかったのではないでしょうか?

こちらの地方の、とある信用金庫のマークが200万円で決定したのですが、結局中のお偉いさんとそのデザイナーが組んでいて、デザイン代の一部がお偉いさんに流れたという話がありました。今回のケースも疑ってはいけないのでしょうが何かキナ臭い感じがします。

でもこれはあくまでも下衆の勘ぐりですから置いておくとして、私が同じグラフィックデザイナーとして非常に腹が立つのは…

私もいろいろな印刷物やネット上での素材を参考にして創ることはあります。フリー素材ならそのまま使う事だってあります。でもそれはあくまでも参考であってここまであからさまな事はしません。というか、出来ません。しかも今回は国内はもとより世界にも見られるものなのに、よくやったなぁーと逆にその度胸には感心します。たぶん賞金はかなりなものなの(例え公表は少なくてもその後のもろもろでかなりになると思います)でしょうが、目先のものに目が眩んでついやってしまったのでしょうか?

今回のパクリ疑惑のレッテルを貼られたら今後の活動はキツいですよね。それでも消費者庁は修正の方向で行くという事は、消費者庁側から「ワールドキャット」のマークのように…という注文があったのでしょうか?


もうひとつは、マークをよく見ていただくとわかりますが、筆で書かれたようなひとつひとつが実は同じものなのです。角度は変わっていますが何ひとつ同じもののコピペです。5000円でやってくれと言われたのならまだしも、ここはあくまで若干の違いは持たせて欲しかった。非常に残念ですし、これが東京で活躍している一流デザイナー?と東京レベルを疑ってしまいました。

彼の言う「5つのエレメントが持つ意味」=【水色】安心 【紺色】安全 【緑色】豊かに暮らせる社会 【橙色】消費者、生活者 【紫色】消費者庁 が色を替えたものだけになってしまいます。

と言うよりそもそもパクったのに「5つのエレメントが持つ意味」なんて後付け以外の何ものでもないのですがね^^

スマートフォンのデザイン・仕様もそうですが、もう日本は中国や韓国の事は言えなくなってきているようです。

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