2009/09/19

犯人が記者会見



きのう、覚せい剤使用・保持で逮捕された「酒井法子」の記者会見が行われました。

せっかく見たい番組があったのにどの局もその報道をやっていて、観るとはなしに観てしまいました。と言うのも私は「酒井法子」と聴いてもあまりピンと来ません。時代的にずれているし、歌もそんなに聴いた記憶も無いし、グラビアが載っていても飛ばしてしまうでしょうし、唯一「呪怨2」を観た時に「あー酒井法子なんだ、へえーホラーも出来るんだ」と思ったぐらいです。演技はなかなかよかったですが、たぶん「呪怨2」でしか出演作を観ていないぐらい、そんなに興味の対象ではありません。

だんなが覚せい剤で逮捕された直後の行動は毎日のように伝えられていましたが、多くのひとが心配したように私も「最悪な状態」にはならないで欲しいと願いました。

でも実際には「薬の反応を消すため」の逃走劇でした。そのために携帯のシムを差し替えて他人の携帯から通話したり、髪からの反応が出ないように短くしたりとか、なかなかその筋の方面は精通している感じです。

勝手に心配したほうが悪いのですが、多くのひとは裏切られた感を持ったようです。

そして、自らの出頭と涙の記者会見。この記者会見は入念な打ち合わせの上で行われたようです。印象を良くするために足首のタトゥーも消し、台詞?もしっかり練習し、涙の出しどころも決まっていたようです。「呪怨2」の演技と逃走劇のしたたかさを見ると、これぐらいはおてのものでしょう。

しかし、この報道の視聴率が60%越えとか、事件が発覚した直後から結構長い間iTunesStoreで代表曲「碧いうさぎ」の売り上げが1位になっていたのには、驚きつつ呆れました。

こんなチャンスを業界が逃す訳がありません。和田アキ子は「芸能界に復帰するな」と怒っていましたが、かたや美川憲一は「力になる」とまた小判ザメ商法で賛成派だし、一度はサジを投げた芸能プロもお互いの利を考えて「見守る」という立場をとり始めました。

こういう事件を起こしてもすぐ復帰し、それに群がってくる監督やプロデューサーがいるのですから、芸能界は金のためなら何でもありですので、コピラー相手に商売しない訳がありません。

結局たいした罪にもならず執行猶予付きで釈放され、芸能界復帰もすぐに出来、ある程度売れ、いずれ過去の話になるのでしょうね。その間に見えないところでは、何事も無かったかのように薬は氾濫し続けるのでしょう。

「麻薬」の罪とはどれぐらいなのでしょう?初犯の場合いつも実刑にはならず釈放されます。私が思うのは、もしそれぐらいで許されるならそんなに大きな声を上げて「麻薬は怖い」「麻薬撲滅!」「絶対やってはいけない」「人生を棒に振る」とか言わなくてもいいのではないかということです。

本当に怖いもので、絶対やってはいけないものならもっと重い刑にしてもいいでしょう。それが執行猶予付きとか、もっとひどいのは薬によって殺人を犯しても「薬のせいで正常な判断が出来なかった」として、もしかしたら無罪になることもあります。一体なんなんだ!と言いたいです。

しかも覚醒剤使用によって殺人事件はおきますが、詐欺罪でつかまった犯人が殺人をするケースは逆はあったとしても、ほとんどないでしょう。その点から言っても覚醒剤を使った犯人が保釈されるというのは危険なのではないでしょうか?

要するに前にも書いたように「覚醒剤使用」なんて、実はそんなに危険視されていないんだなぁと思いました。「覚醒剤は怖いもの」とするなら、完全に薬が抜けるまで逮捕禁固しておくべきだと私は思います。

今回の記者会見も普通だったら、犯人が公の場で、しかも少し笑みを浮かべての会見なんて考えられないでしょう。もしかして覚せい剤使用は、ふいの交通事故でひとを跳ねてしまったひとのように「犯人」とは呼びづらいものなのでしょうか?
※「笑みを浮かべて〜」はその前の釈放されてすぐの謝罪の時でした。ごっちゃになってしまって申し訳ありません。

そにかく、それが極当たり前のように行われしかも商売になるのですから、結局は周りに犠牲者が出ないこのような事件は、一般的には犯罪というより「かっこうの話題」でしか無いのかも知れません。犯罪に対するこれらの「中途半端さ」がみんなを麻痺させているようです。

彼女は「裁判員制度」の作品にも出演していそうですが、「覚せい剤に犯されていく主婦」役で一本作ってもらいたいです。「体当たり演技!」とか「迫真の演技!」とか絶賛されて日本ならぬハリウッドのアカデミー賞も取れるかも知れません。

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