2009/09/05

陰謀のセオリー[医者]



昨日、朝の番組「特ダネ」で「医療・介護問題」を取り上げ、「介護士」の過酷な仕事の内容の割に給料が安いことを知らせていました。

この問題は過去にも何度も報道されていますが、今回民主党になったことで4万円の給料アップを保証してくれるということで多少の助けにはなるでしょう。

政府なのか医療業界なのか、「自分で好きでなった職業ですからしょうがない」という考えなのでしょうか?あくまでもボランティアの延長としか考えてないのでしょうか?

番組を観て、聴診器を通してでしか患者の体調を聴いていない医者よりも、心底患者のことを考えてそれこそスキンシップで体当たり介護しているのがわかりました。

中小企業のように、この不景気で従業員はもちろん社長まで慎ましくやりくりしているのと違って、未だに医師の給料は介護士とは比べものにならない高給でしょう。

昔から、医者は金持ちで高級車に乗り、週5日1日5時間しか働かない超エリート職種とされていました。これは調べなくても見て明らかでしょう。

これはいったいどういうことなのでしょうか?なぜ医者は高級車に乗れるのですか?それは医療体系もあるのでしょうが、絶対的に治療費の高さにあります。昔から「薬九層倍/くすりくそうばい」という言葉があります。意味は「薬の定価は原価よりはるかに高く、儲けが大きいこと」です。儲かるから高級車にも乗れる。デカい家にも住める。こんなことは子供だった頃の私でもわかっていました。

たぶん「医療機器も高価で薬も高価なんだからしかたがない」と言うでしょうが、なぜ高いのですか?それは他の業種と違い「言い値」が通ってしまうからでしょう。なぜ他の業種のように努力して少しでも安くしようとしないのでしょう。

パソコンは私が買った当初80万もしました。それが今では13万ぐらいでその30倍もの性能を持つようになりました。これは偏に企業努力にほかなりません。需要の問題?確かにそれはあるでしょう。

では「薬」は? 言い方は悪いですが、病院に行くと帰りには捨てるほど薬をくれます。「薬漬け」とはよく言ったものです。本当にそんなに量が必要なのでしょうか?それだけ供給しているなら薬ももっと安くなるはずですが、昔からずっと高いままです。

我々の常識としても「医者は金持ち」「命に関わる職業だから高給」「命が助かるのだから医療費が高いのはしょうがない」ということになっています。だったら介護士も違う方法で命に関わっているのですからもっと優遇されてもいいでしょう。身体を切って開いて繋いで治す手術と、抱きかかえて撫でてあげて癒してあげて訳のわからない文句を言われ、誰もが嫌がる糞尿をきれいにしてあげて少しでも長生きしてもらおうとする介護のどこが違うのでしょう。

私が骨折した時も何か納得出来ない感じを持ちました。レントゲンで骨折部分を見て、ギプスを作り湿布して終わりです。後は本人の自然治癒力に任せます。それでも言われるままに数回通ったのですが、その度にやることは湿布を替えるだけです。それでもかなり請求されたのを覚えています。それでも3割負担だから国にはその倍以上を請求している訳です。こんなのはぼったくり以外の何者でもないでしょう。

たまにテレビで医者を扱った「命のドラマ」が放送されますが、あれは「聖職者」という医者のイメージの刷り込みでしょうか?もっと介護士に光を当てたドラマを作り、それがヒットして少しでも優遇されるようになることを望みます。

なぜならみんな歳をとって老人になるのですから。

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