2008/04/24

ひとの心…その2



以前こういう事件がありました。

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子犬を崖に投げ殺す米兵 YouTube残酷動画に世界震撼
3月6日19時25分配信 J-CASTニュース

米軍の兵士と思われる人物が、子犬を崖に投げて殺す場面がユーチューブ(YouTube)などの動画投稿サイト上で広まり、「残酷な行為」に対して、世界中で批判の声が上がっている。

この「衝撃映像」は、アメリカ兵と思われる人物が子犬を崖に向かって「砲丸投げ」のように投げ込むというもの。
子犬を手にした兵士は、「かわいい子犬ちゃんだろ?」といい、撮影者は歌うようにして「ほんとかわいい、かわいい子犬ちゃん〜」と復唱、兵士が思い切り子犬を崖に向かって投げ飛ばす。子犬は空中にいる間はキャンキャンと鳴き声を上げているが、落ちると共に聞こえなくなる。

しかし、この映像を見た人たちがよほど怒りを覚えたのか、この動画のコピーが「YouTube」に相次いでアップされている。そして、コメント欄では兵士への次のような批判が殺到している。

「なぜ世界からアメリカ人は嫌われているかと思っていたが、この海兵君がアメリカを本当に象徴しているよ」
「なんておぞましいんだ。彼は厳罰に処するべきだ!!!」
「アメリカ人は自由と正義のために戦っている!!! とは思わないね!!!」
「腐った兵士め。お前こそ崖から突き落とされるべきだ。お前がアメリカ人だということが恥ずかしいよ」
「私はこれほど自分国や軍、同国人のことを恥ずかしく思ったことはない。ほんと死んでほしい」
「なんでこんなことできるの?ビデオを見ながら泣きました。二人は死刑にしてほしい」

といったコメントが700件近く書き込まれている。
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私はこの記事を読んでも、他の人のように映像を観ることが出来ませんでした。
観なければ真実はわからないと言いますが、ここまで大事になっているのと寄せられたコメントからも、これは明らかに真実でしょう。
なぜ観られなかったか…それは、観るに耐えられないと思ったからです。
感動したり衝撃を受けたりした映像は、ひとは何回も観るものです。今回観たひと達もおそらくそうでしょう。

例えば最後のコメント
「なんでこんなことできるの?ビデオを見ながら泣きました。二人は死刑にしてほしい」

私にはこのひとの気持ちがわかりません。気持ちというよりも「正体」でしょうか?
「ビデオを見ながら泣きました」って意味がわかりません…。
しかもその後の「二人は死刑にしてほしい」…偽善のカタマリ意外何ものでもないでしょう。そこまでの感情が湧くのなら、なんで観られるの?
なんでリプレイ出来るの?
実は衝撃映像を観てみたいという好奇心ありありの気持ちでしょう?
そして犯人を罵倒して「自分は泣いてあげたし叱ってあげたいいひとよ」と言っているだけではないでしょうか?

多くは、観て「わーひどい、何でこんなことが出来るの?」どまりでしょう。
そして「でも自分の犬(こと)ではないから…」というのが正直な気持ちだと思います。

火事や事故のときの野次馬しかりです。結局は悲惨な現場を覗き見したいだけ。ましてや取材の後ろでピースサインなんか出して小躍りしている大馬鹿野郎。大人でもいるのには呆れます。

私はどうしてもこういう人間(ビデオを見ながら泣きましたさん)にはかなりの拒否反応と嫌悪感を抱いてしまいます。そしてこういうひとが近くにいても、論議し合わずに、スッとその場を離れてしまいます。それはずるい行為かもしれませんが、違う種類のひとだと思って関わらないようにしています。

人間の本性は善か悪か?

このテーマは多分ググれば出て来ると思い、調べてみました。
その結果…このテーマは「愛とは?」と同じような感じで、思考のパラドックスに落ち込みそうです(;^_^A
自分で調べて、感じて、考えるしかなさそうです。

イラストレータであり、ミュージシャンのミツル氏が言っていた言葉に「偽善でも人の為(偽)に善いことをする」というのがあるように、微妙ですね。

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