2012/01/24

大事な若者を壊すなよ教育庁!





本年度より中学校での武道必修化に伴い、柔道が授業で必須となりました。学生時代柔道をやっていた私としては、みんなが柔道に興味を持ってくれる事は大変嬉しく思います。

ところが1/21の読売新聞のニュースで『中学柔道授業で足技、乱取り禁止…名古屋市教委』というのがありました。その理由が「頭を打つ事故が実際に起きていて、そのため安全対策の強化を図ったもので、文部科学省にも了承を得ているといい、今後、市の教育課程に明記した上で、各中学校に周知させる」というものです。

だったら柔道を選ぶなよ!私としては残念だけど、もし事故でも起きて「柔道=危険なスポーツ」なんてレッテルを貼られるのなら、チョイかじりでやって欲しくないのです。逆に言うとチョイかじりで会得出来る武道ではないという事です。

では、足技、乱取りを禁止して一体何を教えるのでしょう?足技、乱取りがダメなら当然絞め技、関節技もダメでしょう。では何を…?受け身と寝技?それなら道着なんか揃えずにジャージで充分です。しかも受け身3年と言われるように高校時代3年になっても必ず受け身だけは準備運動に入れられているほど重要でかつ難しいものなのです。

確かにチョイかじり柔道なら寝技をしっかり覚えておけば、普通のひとになら勝てます。一度しっかり決まってしまえば不思議なぐらいに解けないのです。みなさんもオリンピックで柔道を観ていて、寝技で決められた相手に「もっと動け!何やってんだ!」と思うことがありませんか?でもあれは動きたいけど動けないのです。不思議なぐらいにどうしようも出来ないのです。

それはともかく、技を教わればかけたくなるのが人情です。でも投げる事を許されないのなら一体どうしたら良いのでしょう?放課後にふざけてかけて、あるいはいじめに使って同じような事故が起きるだけです。

もっと安全な剣道や合気道、はたまたスポーツチャンバラにしておけばいいのにと思います。

しかも!!!教える教師は何も柔道の経験が無くてもたった6日間の講習で黒帯が取得出来、生徒に教える資格が与えられるそうです。講道館柔道の2段を取れば道場が開けるのですが、たった6日でヘタをするとその手前まで行ってしまうのです。我々が苦労して1年がかりで取得した初段(黒帯)をたったの6日で……。ふざけんなぁぁぁ!…です。

そんな教師が教えるのですからたまったものじゃありません。そりゃ事故も起きますって (;^_^A

教育庁の連中の思いつきで、『ゆとり世代』と言われているハチャメチャな若者を産んでしまったり、今度は『日本の若者は武道を身につけるべきだ!』とかで柔道を習わせたり、それが事故の責任問題にビビリ、いきなり足技、乱取り禁止にしたりと好き放題にやっています。彼らの思いつきで教育されていく若者たちが気の毒でなりません。

『ゆとり世代』とダメの象徴みたいに呼ばれている若者だって、結局は彼らが作り出した人間形成なのですから。お前ら何様だ!ブレてんじゃねえぇぇぇ!って言ってやりたいです。いえ、言わなくても良いから送り襟固めで落としてやりたいですよ、まったく。

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