2010/12/08

歌舞伎者なら傾奇者らしく!



市川海老蔵さんの謝罪記者会見を見るとはなしに、ニュースの一環として見てしまいました。なにやら妙にしおらしくなってしまっていて、いつもの彼とはまるで違う感じでした。

彼の言い分としては「私は手を出していない」との事。本人が言っているのだから一応信じてあげなければいけないのだろうけれども、多くの人は普段の彼の振舞いをもってして、「そんなことはないだろう?」と思い込んでしまっている。

それは非常に危険なことだと思います。もちろん瞬間的に思ったとしてもそれはそれで置いておいて、いろいろな情報を基に冷静な判断をすることも必要です。どんな時も自分の中に冷静な部分は残して置かなければいけません。

今の世の中、昔の番長時代と違って「喧嘩両成敗」とはいかないのが事実です。相手のメガネを壊せばいくら相手から殴ってきても弁償させられます。怪我をさせればなおさらです。

昔ならお互いが自分の損害は自分で補うのが「喧嘩両成敗」でしたが、今はケンカしたことは折半にし、でも損害はお互い相手に払わせるのが「喧嘩両成敗」になっています。

しかも今の日本人はこすっからい奴が多いので、後から色々と難癖をつけてくる輩も多いようです。ですから、出来る限りケンカはしてはいけないし、「殴られても殴り返すな、絶対手を出すな!」というのが頭だけで考えている常識人たちのルールです。

しかし実際にはそうはいきません。「殴られても殴り返さない」とか「じっと我慢する」とか「ひたすら謝る」とかいうのは精神的に良くありませんし、後々まで「後悔」として心の癌になります。

ではどうしたらいいのか?それは相手がとやかく言ってくることを聴いていたら遅いわけで、その前に「逃げる!」ことです。なにしろ何も考えずにすぐに逃げることです。そして「逃げた」と考えずに「悪者を振りきった」と考えるのです。そうすれば「後悔」にはならないでしょう。

残念ですがそうでもしないと、今の世の中では「やられた方がバカをみる」ので仕方が無いのです。

それはともかく、芸能レポーターが寄ってたかって「生意気な奴の牙を抜く」風潮があるように思えます。以前にも書きましたが、私は「自分の親が芸能レポーターだったら絶対にぐれる!」と思うぐらい恥ずべき職業だと思っています。そんな奴らの思うがままになってしまって、昨日の海老蔵さんもそうでしたが、迫力(魅力)が全くなくなっていました。

自分が絶対的に悪くないのであればもっと堂々とし、協会側も自粛なんて処置をする必要もないでしょう。って考えるとやはり非があるのかも知れませんね。

なにしろ何かやらかすと、みんなみんな大人しくなってしまって、毒のないいい人になっていってしまって、それを良しとする連中の思う壺になっていくのが残念でなりません。

歌舞伎者なら傾奇者らしくカブけよ!もっと見栄を切らなきゃアカンてぇ!

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