2010/06/03

なぜ読み方(呼び方)が違う…?



ニュースを見ていて良く思うのですが、ついこの前も中国の温家宝首相を「オンカホウ」と読み、韓国の李明博大統領を「イミョンバク」と読んで(呼んで)いました。

中国は日本語の音読みで、韓国は現地の呼び方で読んでいるのはなぜでしょう?…ググッてみました。

結論から言うと「相互関係」のようです。中国では鳩山首相を「チウシャン」と読んでいるから、日本では温家宝首相を「おんかほう」と読んでいいですよ、韓国では鳩山首相を「はとやま」と読んでいますから、日本では「イミョンバク」と読んでください、と言う事のようです。

でも最近はめっきり漢字表記の少なくなった韓国語は確かに現地読みの方がしっくり来ます。例えば「アイリス」で人気の李炳憲(リヘイケン)と言われても誰だかわかりませんよね。だったら最初からイビョンホンと言ってしまった方が、慣れれば自然です。

ですから中国に対しても「おんかほう」ではなく、現地読みの「ウェンチアバオ」と覚えさせた方が後々のタメになるでしょう。「後々のタメ」というのは、例えば「おんかほう」と覚えても中国では通じません。そこでまた「ウェンチアバオ」と覚えるのは2度手間ですし負担です。

 聞香杯:左の背の高い細長い方

私は中国茶をやっているのですが、この事は中国茶の世界でも同じことが言えます。私の先生はわかりやすくするためか茶葉の「黒茶」を「くろちゃ」、茶器の「聞香杯」を「もんこうはい」と呼んでいました。でもこれでは中国に行ったときには通じません。欲しいお茶も買えません。。それは大袈裟で文字で書けば通じるでしょうが、やはり本格的に中国語で覚えた方がいいと思います。

「黒茶」を「ヘイチャ」、「聞香杯」を「ウェンシアンベイ」と覚えるのもそう大して手間ではありません。慣れればこちらの方がスムーズに口から出るようになります。しかも中国語で覚えるのはもうひとつ利点があって、中国語では漢字の読みは「ひとつだけ」ということです。

日本では「聞香杯」を一般的な「もんこうはい」とも読めるし、「ぶんこうはい」とも、人によっては「もんかはい」「きくかはい」「ぶんかはい」とも読むでしょう。

でも中国語では読みはひとつですから、もし「新聞」という文字が出てきたら「新」は同じ「シン」なのですが、もしそれが読めなくても「・・ウェン」と半分は読めます。「香港」なら「シアン・・」とまた半分は読めてしまいます。ちなみに「香港」は「シアンカン」

私の大好きなお茶で「東方美人(オリエンタルビューティー)」というのがあるのですが、それを「とうほうびじん」と言うよりも、「トンファンメイレン」と言った方がなんだか素敵な響きです。

こんなことから、中国茶の本なのに「聞香杯」を「もんこうはい」と呼んでいる様な日本発刊の本は信じていません。

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