2008/07/03

矢沢永吉・ブルーレイのCM[完結編]



このタイトルの記事を書こうと思ったのは、実は本来これが書きたかったことだったのですが、なぜかすぐ横道にそれてしまってずいぶん長くなりました^^;

みなさんは矢沢永吉さんのSONYブルーレイプレーヤーのCMを観たことがありますか?(画像参照)これはいまのところ第3弾で好調のようです。
ところが私がこれを初めて観たとき、というかパソコンとテレビの置き場所が私を挟んで前と後ろのため、テレビを付けているとはいっても実は聴いている状態で、「これを初めて聴いたとき」というのが正しいのです。で、初めて聴いたとき「また〜^^;」と言う矢沢さんの台詞にビックリして振り返ってしまいました。

よくよく観てみると、「現状ですごいのに、またすごいことができるようになった」みたいな意味で「また〜」を使っていました。
実は私はその前のCMにも驚いていました。それは「もったいない」という台詞です。その時も「え?」っと思い、でも結局は「ブルーレイ観るのに、テレビもキレイじゃないともったいない」ということだったのです。

私は友人に「ブルーレイっていいかね〜?」と聞かれて「まだもったいないよ」とか、「ダイハードがブルーレイでも発売されたよ」と聞いて「また〜?」と思ったのです。まさに私が思ったのはCMとは真逆の意味でした。多くの人はブルーレイのキレイさには魅かれるものの、買い替えにはまだまだ躊躇し、せっかく買い揃えた映画のDVDを手放すことも出来ないでいるような、私と同じような感覚を持ってはいませんか? で、その感覚とはまさにこの「もったいない」と「また〜?」ではないでしょうか?

私が思うのは、当然そんなことはわかっているメーカーがその逆をついて、消費者の多くが持っているこの感覚を、広い年代に支持されるカリスマ性を持つ矢沢永吉というビッグスターを使い、そのカリスマが言っている映像を何度も流すことにより「同じ言葉での感覚のすり替え」を行っているのではないのか?ということです。しかも矢沢のアップで「確認だけど…」と視聴者をも誘い込んで確認させるという念の入れよう…さすがプロのCM製作集団と思ったのと同時に、それで洗脳されたかのように動かされてしまう「思うツボイ君」たちがまた大量に発生するという怖さを感じました。

「これは確かにイイ!」と自分で確信して購入、あるいは予定したひとは別ですが。

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