2008/07/04
メールの返信
メール全盛のいまでは、手書きの手紙というものはあまり書かないし、もらわないでしょう。
私は母からたまにその手紙をもらうのですが、やはりメールとはひと味もふた味も違う思いが含まれています。たまに文字が大きくなっていたり、小さかったり、「ここで何か考えたな?」と思えるように筆が止まったあとを見つけることもあります。それらには何かしらの思いを感じ、読んでいても書き手の感情や顔が手に取るように浮かんできます。
だからといって手紙を推奨する訳ではなく、やはり便利なメールのほうが今の時代、あっていると思います。
でもそのメールにも感情を伝える手段は無数にあると思います。いろいろなテクニックはその筋のプロにまかせて、ネット検索して身につけていただきたいが、私は私なりに気をつけていることがあります。
それは相手のメールに返信する時です。
メールの機能のひとつに「返信時に元のメッセージを引用」というのがあります。
確かに相手の意見に対して何か言うとき、例えば
「あの時のあなたのスピーチは簡単明瞭の中にもユーモアがあって、またその中にもなるほどと考えさせられるものでした。」
というのがあったとして、それに答える時に
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>あなたのスピーチは簡単明瞭の中にもユーモアがあって、またその中にもなるほどと考えさせられる
いえいえ、何も思いつかなかったので短くしただけで、しかも笑ってごまかしとけって訳です^^
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みたいな引用は、メールにあって手紙にはない新しい手法だと思い、わかりやすくていいと思います。ただこの例でも引用としては長過ぎるとは思いますが。
わかりやすくするための部分的引用は、メール独特の手法で必要に応じて使っていけばそれこそ便利だと思いますが、私が最も「それってなぜそうするの?」と思うことが、「返信時に元のメッセージを全文引用」というものです。
「返信時に元のメッセージを引用」にチェックしてあるとそうなるのですが、相手から来たメールを楽しく読んでいるとまだ下(続き)があることに気づき、おくってみるとそれは「続き」ではなく「さっき私が送った文章」だったということがよくあります。
ひどい時は「さっき私が送った文章」が先頭にあって、相手の文章がその下にある時です。まず、ぐ〜とおくってやっと相手のメールが読めると言うものです。。
先のは、相手が入れて来た封筒の中にその人の手紙と、それに加えてさっき送った私の手紙が一緒に入れられて送り返された感じです。
後のはこちらが出した手紙のあとの余ったスペースに、言いたいことを書き加えて送り返された感じです。
でも多分そうするひとは悪気でやっているわけではなく、ごく自然に知らないうちにやっているだけだと思いますし、おそらくそういう手紙を受け取っているのでしょう。私もこれは友人から聞いた話題で、言われて「なるほど〜そりゃそうだ」と思ったように記憶しています。それ以来「部分的引用」はしますが、「全文送り返し」みたいなことはしないよう気をつけています。
考えてみれば、「あなたの言葉に感動して考えが変わりました。これからはあなたを見習って新たな気持ちで生きていきます。」みたいな自分の決意を恥ずかしくも告白して、その勢いも込めて送った内容を、すぐまた相手のメールで読むようになるのは、なんとも腰砕けになるものです。「いま言った言葉はあなたの胸にしまっといてよ。。」って感じでしょうか?
この記事は、まちがっても「こうするのがマナーです」とか「こうしないと失礼です」というものではありません。自分が気づかずにやっていたことを誰かに指摘され、「なるほど確かに〜(DAIGO風)」と思うか「そんなの関係ねぇ〜(小島風)」と思うかはみなさんの自由です。
話は違いますが、よく「やはり気持ちを伝えるのは手紙でなくちゃ」とか「メールは冷たい感じがしていやだ」という意見があります。私も根本のところではそう思います。
でも、アナログレコードとCDと同じように、「時代に沿ったもの・より便利なツール・限られた中にも工夫による打開」をすればそれなりのものが出来ると思います。それは各自携帯所持・あっという間に届きしかも無料・絵文字や(笑)などでその文章の真意が伝わる、などです。そうそう絵文字というものはすばらしいもので、「くだらねえ〜」が「くだらね〜(-_-#)」と「くだらねえ〜 (≧∇≦)」ではまるで違いますし、そうすることによって誤解されがちな文章でも真意が伝わりますね。
手紙にあってメールにないもの、メールにあって手紙にないものをうまく見極めて適応していけば、デジタルもアナログも敵対し合うものではないと思います。
★画像は「手書きの手紙を送ろう」という啓発ポスター。「これを見ると手紙も良いものですね」とコメントがありましたが、ホラー好きな私にはどうしても、本を愛するが故に主人公に恋をしてしまったサイコな女性にしか見えません (≧∇≦)
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2 件のコメント:
ずっと思い続けていたことを、勇気を出してコクった200行にも及ぶメールを引用されて、最後に
「ゴメンなさい、ずっとお友達でいましょうネ」はせつなすぎます。
(≧∇≦)ノ結論はあっさりしてて、後になるとそのほうがよかったりもしますね。
でも、ひとの便せん使い回すなぁー、お前は吉兆か!と言いたくなります。
使い回すこと=きっちょる
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