街中をうろちょろしていると、必ずと言っていいほど携帯を見ながら歩いている人がいます。座れるところではみんな携帯画面を見つめています。一体何を見ているのでしょう?
うちでも食事中に携帯が鳴ると食べるのをやめてでもすぐに出ます。通話ならまだしも、メールでさえもすぐそれに対応しています。事あるごとに注意するのですが、なかなか徹底されません。
携帯はかかって来た相手が分かるのですから、それに応じた対応をすればいい訳で、かつ急ぎならまたすぐかかって来ますから、ある程度放って置いても構わないと思います。
しかもメールならそんなにすぐに返さなくてもいいでしょう。でも今のバカップルたちは「返信時間の短さが、愛情の濃さ」とかのたまっていますが、「返信の短さが恋愛期間の短さ」に気がついていないのです^^
それはともかく、私の友人で「もし携帯が繋がらなくなったら…」と凄く心配していて、それが故にいまのソフトバンクからドコモに買い替えようかと考えている人がいます。
確かに、調べた訳ではありませんがドコモは日本中を網羅していて、人が住んでいるところならほとんど通じるという話です。かたやソフトバンクは「一部地域」といわれるようなところではかかりにくいらしいのです。
実際に「一部地域」ではないですが、私も何度か通話中に切れた事があります。これは機種にもよるものかも知れませんが、近くに高層マンションがあるためかも知れません。
それで、その友人曰く「もしビルに入って、打ち合わせ中に電話があっても出られない」とか「スキーに言った時に繋がらないと困る」らしいのです。
私が「らしい」と書いたのは、すべてが「もし」から始まっている話だからです。確かにスキーにいくところは山だし、雪が積もるほどですから天候も悪いだろうし、繋がらない事があるかも知れません。ビルの中も立地条件によっては、圏外になるかも知れません。
だから何なのでしょう?スキー中にかける電話と言えば待ち合わせに来ない人に確認の電話をかけるか、「今から帰る」という連絡ぐらいでしょう。それなら、滑っている途中でかける訳でもないし、ロッジなどの固定からでもかけられます。
打ち合わせ中の電話も、打ち合わせ中なら逆に切っておくのが常識ですし、ビルを一歩出ればかかると思います。
そんな一年に何度あるか分からないことまで想定して、買い替えるというのはいかがなものでしょうか。それでも心配なら
「イリジウム衛星携帯電話」にしましょう。
物事は万全を期したほうがいいのは分かりますし、私も出来るだけシミュレートしていろいろな方向に対応するようにしていますが、それも事によります。
携帯を一日でも忘れたらもうパニックになってしまうという人が多いと記事で読みましたが、それほど心を満たしてくれるものなのでしょうか?
その内容を知れば、くだらないゴシップだったり、根も葉もない噂話だったり、メーカーの仕掛けた話題だったり…それなら本を読んでるほうがよっぽどましです。あるいは映画やスポーツ、友人とメールやチャットではない目の前での会話、リアルタイムに心に響きます。
でも本当は寺山修司さんではないですが、「書を捨てよ、町へ出よう」が一番いいんですけどね。
私の場合は携帯電話ではなくiPhoneなのですが、確かに手放せないものになってはいます。
うまく使えば便利この上ないグッズですが、所詮「もの」ではなく「物」にすぎないということは忘れてはいけません。
目の前の大事な物を見ずに液晶に映るものに見入っていると、事故りますよ、いろんな意味で。